横山秀夫/光文社文庫/705円/2009.5.5.読了
横山秀夫の“幻の傑作”だそうです。 マスコミも交えた警察官の宴会に突如もたらされた連絡は、15年前に自殺として処理された女性教師の死亡は実は殺人だったというタレこみがあったというものであった。時効寸前の事件を解き明かし、犯人を逮捕することはできるのか!? 結構読み応えがありました。いくつもの謎が錯綜して、しかも3億円事件を絡ませてくるところなんか、デビュー作にふさわしい力の入り方です。登場人物もたくさん出てきますが、なかなかです。横山秀夫は2~3冊読んだけれど、これが一番おもしろいかも。 タイトル「ルパンの消息」は、15年前に公舎に忍び込んでテスト用紙を盗み出す…という大技のカンニング作戦の名前が「ルパン作戦」だったところから。なぜ「ルパン」かというと、カンニングを企てた高校生たちが入り浸っていた喫茶店の名前が「ルパン」だから。この喫茶店、代が変わって「ルパン2世」、さらに現在は「ルパン3世」に…ここが一番おもしろかったです(笑)。 評価 良
by susitaro522
| 2009-05-05 10:15
| ミステリ
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