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吼える遺伝子

吼える遺伝子_e0014175_9292289.jpg霧村悠康/静山社文庫/743円/2009.10.14.読了

 O大学病院で起こった墜死事件。被害者を解剖した医師はその体内の構造に仰天した!両性具有のみならず内臓が上下逆転していたのだ。身元不明の彼女(?)の体内に残されていたメモを手かがりに、人里離れた村に潜入する医師と刑事たち。一方、O大学の精神科病棟の奥深くには、代々の教授しかその存在を知らない患者が20年以上に渡り入院している。彼女の正体は、そして墜死した人物と関連はあるのか。若き優秀な遺伝学教授・白神は、遺伝子の解析を依頼されるが…。
 いやー、荒唐無稽です。ありえなさぶりにいっそ爽快感を覚えるほど。ここまでぶっとんでいれば、「医学的に××」と言いようがありません。フリークのオンパレードです。
 個人的には、20年以上幽閉されている患者の描写がおもわせぶりなのがツボ。なぜ精神科への入院なのかが謎。そして、犯人だと後で分かる人物が温泉につかる描写がツボでした。ネタばれになるので書けませんが、なんか変な形容詞だと引っかかりましたよ。
 表紙には「医療ミステリー」とありますが、そうじゃないだろ!と突っ込みを入れたくなりますが、楽しめました♪

評価 良
by susitaro522 | 2009-10-14 09:30 | ミステリ
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