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扉は閉ざされたまま

扉は閉ざされたまま_e0014175_12264594.jpg石持浅海/祥伝社文庫/600円/2011.10.5.読了

 ずっうっと昔に読んだのですが、「君が望む死にかた」を読んだので、再読。内容はすっかり忘れているので、だいじょうぶ(?)です。
 学生の時の仲間が久しぶりに集まる。場所は高級住宅地のペンション。そこで主人公・伏見亮輔は仲間の一人を殺すのだが…という倒叙ミステリです。理由があり、死体発覚まで時間を稼ごうとする主人公。寝過していると考えている仲間の中で、一人だけ疑惑を持つ碓井優佳。この2人の攻防が読みどころです。伏見も碓井も血が青いって言うか、計算しつくして行動する冷静な人物に造形されています。こんな人は私の身近にはいないのですが、頭のいい人の集団では珍しくないのでしょうか?2人のやり取り、感情も含め、パズルとして読めば興味深いです。
 解説にもありましたが、伏見が殺人をした理由。これがアリがナシかを考えるのもおもしろいでしょう。
 「扉は閉ざされたまま」を読んでから、「君の望む死にかた」をパラ見しました。「君の望む死にかた」には、碓井優佳の恋人の存在が示唆されていますが、名前も正体も不明です。これって…?

評価 良
by susitaro522 | 2011-10-05 10:20 | ミステリ
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