二階堂黎人/光文社文庫/819円/2012.3.14.読了
二階堂黎人の「水乃サトルシリーズ」最新刊です。といってもサトルはなかなか出てきません。 物語は昭和28年から始まります。戦後すぐですね。復員してきた男・私が仕えていた華族の母娘を探し当て、赤貧にあえいでいた2人を支える…というプロローグ。この娘のために、“私”は殺人の後始末をし、娘は漫画家として成功をおさめ、彼女の行く手を阻むものは次々に消されていく。そして“私”もがんに侵され死に、残された娘は漫画界の大御所として君臨する。サトルは彼女の犯罪を暴けるか…!? なんとなく「白夜行」っぽいカンジでした。ミステリとしては大仕掛けなトリックと論理的な謎解きが楽しめます。物語としてはラストが結構じーんとします。 評価 良
by susitaro522
| 2012-03-14 23:11
| ミステリ
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