似鳥 鶏/創元推理文庫/620円/2012.3.15.読了
「午後からはワニ日和」がおもしろかったので、読んでみました。本当は「訳あって旅に出る」が読みたかったのですが、見つからず。短編集のこちらを読むことに。 飄々とした高校生の“僕”が語り手&主人公&探偵役です。学園で起こる日常の謎に巻き込まれる連作短編集ってカンジ。どんな謎かというと、開かずの美術部倉庫に現われた鉄道模型の謎とか、調理実習の4人グループの1人の皿だけにジャガイモか入っていない(メニューはシチュー)謎とか、突然頭上から鉢植えが降ってくる謎とか、友人の従兄夫婦の危機とか、主人公の“僕”に彼女ができるとか。うーん、日常ですね。 個性的な登場人物たちととぼけた会話をする。というのは「ワニ」と同じでしたが、「ワニ」で感じたおもしろさはなぜか見当たらず。作品の印象が「春季限定イチゴタルト事件」と似ているということのみ記憶に残りました。ラストの短編“今日から彼氏”が、「栗きんとん」に劇似です。 あとがきはおもしろかったですよ。あとがき読んでから、中表紙に戻り、英文タイトルを見てニヤリとしました。 評価 可
by susitaro522
| 2012-03-15 14:36
| ミステリ
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