荻原規子/徳間書店/857円/2005.11.20.読了
古代の日本を舞台にした「空色勾玉」に続く「勾玉三部作」の1冊です。 三野の国で双子のように育った遠子と小倶那。遠子は勾玉を守る巫女の家系の娘であり、小倶那は籠に入れられ川を流れてきた赤子を遠子の両親が拾って育てた少年であった。二人が12のとき、三野を訪れた大碓皇子によって運命が変わり始めます。ひと時も離れたことがない、遠子と小倶那でしたが、小倶那は皇子とともに都へ、そして4年の月日が経ち、小倶那の出自が明らかになり、遠子と敵対する関係へ…。 大碓皇子と小倶那は三野の巫女に“タケル”と呼ばれます。“タケル”とは「圧倒的な力を持っているが、あっという間に滅びさる存在」のようです。河合隼雄はヤマトタケルを“トリックスター” に位置づけているので、“タケル”とは停滞した秩序を破壊し、新しい秩序をもたらす創造的な存在だが、本人はそれを成し遂げるのに力を使い尽くしてしまうものなのでしょうか。 それにしても、本の説明って難しいです。プロでやっている方を尊敬します。 評価 良
by susitaro522
| 2005-11-20 10:40
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