荻原規子/徳間書店/857円/2005.11.20.読了
この物語は相対する2つの力を結びつけるという構造を持っています。 輝の系譜 ⇔ 闇の系譜 天皇 ⇔ 橘の一族 大蛇の剣 ⇔ 玉の御統 小倶那 ⇔ 遠子 この2つを愛の力で結びつける、戦う「ロミオとジュリエット」のお話でした(戦うのは主にジュリエット、ロミオはへたれ)。 あるいは「子どもを支配し、他の女に取られるくらいなら殺そうとする恐ろしい母親」から脱するお話でもありました。 さらに「世界を手に入れることができる力があるが、使い方を誤ると持ち主を滅ぼしてしまう宝」を巡る「指輪物語」のようなお話でもありました。勾玉を連ねてできる「玉の御統」の読み方は“(たまの)みすまる”っていうんですが、それって「指輪物語に出てくる“ミスリル”と似てるし。昔の日本語って、今と全然違うので、かえって異国風な印象を受けます。変換も大変。 評価 良
by susitaro522
| 2005-11-20 15:12
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