地のはてから 上

乃南アサ/講談社文庫/600円/2013.4.9.読了

 「ニサッタニサッタ」の主人公の祖母を主人公に据えた長編です。
 福島の名家の末息子に嫁ぎ、不自由ない生活をしていたはずが、「東京へ行ってひと旗あげる」という夢を見た世間知らずの夫のために、故郷を捨て、当時未開の地だった北海道に開拓民として行くことになった一人の女、そしてその娘…その娘というのが、「ニサッタニサッタ」の祖母です。
 上巻は明治時代の北海道の開拓民の苦労が描かれていました。もうね。ただでさえ寒いのに、家もないし、食べ物もないし。それよりなりより、自分のせいで故郷を捨てる羽目になり、妻子を無理やりに連れてきたのに、そこでの生活に耐えられず、他の女に走る夫が憎たらしいのです。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-09 23:36
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