小林保夫・八杉 淳/角川書店/1200円/2005.11.29.読了
仕事でお知り合いになった方が書かれた本です。 現在の滋賀県草津市、江戸時代東海道と中山道が交差する宿場として栄えた草津宿について書かれています。 歴史の知識がなく、知らない単語続出のため、ほとんど理解できなかったのですが、本陣について書かれた箇所が興味深かったです。本陣とは、大名や公家・幕府役人が休宿するための場所で、今で言うセレブ御用達の会員制ホテルです。一行の中で一番偉い人(大名など)の使う部屋は八畳なのですが、中央に重ねてある二畳の畳(そこだけ高くなっています)の上でだけ過ごしたそうです。ずいぶん狭いけれど、お付きの人がすべてやってくれるなら、よいかも。 で、特筆すべきは雪隠(トイレ)。小便器と大便器は壁で仕切られ、小便器の床は二畳敷き、木製漆塗りの大きな三角形の便器です(便器の周りのみ竹の箕皿)。大便所も二畳敷きで、漆塗りの便器、正面には床の間もあり、掛け軸がありお香がたかれていたそうです。立派なトイレだけど、畳敷きなので掃除が大変そうです。あと、私は広いトイレは落ち着かないので…。 食事は割りと質素に感じました。琵琶湖の近くの宿場なので、鮒やうぐいなどの魚が出てましたね。 せっかく学術的な本を読んだのに、トイレと食事しか印象に残っていないなんて、情けないです。なので、評価は自分に対して…。 評価 可
by susitaro522
| 2005-11-29 14:15
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