誉田哲也/中央公論社/1000円/2005.12.28.読了
警視庁捜査一課特殊犯捜査第二係(sit)に勤務する対照的な2人の女性刑事を主人公にした警察小説です。主人公の1人、門倉美咲は犯人の説得が得意で、その卓抜した演技力から“カンヌ”と呼ばれています。犯人に共感することを捜査に役立てたいと考えている、涙もろい性格。対するもう1人の主人公、伊崎基子は相手を倒すことしか頭になく、愛とか信頼という言葉を馬鹿にしきっています。 誘拐した子どもの指を切って母親に見せ付け、身代金を奪うという冷酷な事件とその主犯である少年“ジウ”を追って、2人の女性刑事が活躍します。この2人はそれぞれ(sit)から、美咲は所轄署へ、基子はSATへ移動します。性的な描写がちょっとな~ってカンジでしたが、ぐいぐい引き込まれていくなかなかおもしろい小説でした。事件はまだ解決していないので、続編が楽しみです。 評価 優
by susitaro522
| 2005-12-28 09:58
| ミステリ
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