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淑女の休日

淑女の休日_e0014175_0272465.jpg柴田よしき/文春文庫/667円/2006.3.20.読了

 都内のシティホテル“プレアリーローズ・シティリゾート”に幽霊が出るという噂が立った。ホテルからの依頼を受け、調査を始めた鮎村美生だが、幽霊を目撃した女性が殺され…。
 “姿を消したバトラー”“荒らされたワゴン”“いるはずのバトラーが写っていない写真”の3つの謎を合理的に解明するとともに、ホテルを巡る陰謀・因縁を描いたミステリです。贅沢で華美なホテルとヒロイン美生の足が地に着いた価値観が対照的で、感情移入がしやすく、ミステリ以外の要素も楽しめます。それと最後の方に笑ってしまう誤字があります。
 海外旅行をした際にゴージャスなホテルを利用したことはあります(香港の日航ホテルとソウルのホテル・ロッテ)が、都内のシティホテルで優雅な休日って言うのはやったことがありません。“ホテル遊び”とか“ホテル浴”って言うんですってね。この本に出てくる“ホテル浴”をしている若いOLよりは、私の方が収入が多いと思うのですが、余裕がないです。なぜ!?私もやってみたーい!でも、たぶん部屋に籠もって本読んで終わりだと思います。コレって最高の贅沢?
 柴田よしき本人による公式サイトはコチラ

評価 良
by susitaro522 | 2006-03-20 00:28 | ミステリ
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