奥泉 光/文藝春秋/1857円/2006.5.26.読了
Dr.Mがくれました。 大阪の短大で国文学の助教授を務める桑潟幸一は、出版社から世に埋もれた童話作家の作品を出版する話を持ちかけられる。行きがかり上、作品の発見者を偽ることになった桑潟だが、解説を書いたその童話集が大ヒット、童話にまつわる人々の殺人事件、そして幻のアトランティスのコインの謎に巻き込まれ…。 しっかりしたミステリの骨格を持ちながら、幻想的なイメージがちりばめられ、読んでいるといつしか幻惑されていきます。それにしても、主人公だったはずの桑潟助教授、ダメ人間です。あまりのダメぶりに共感を感じるほど…。 この本や同じ作者の「鳥類学者のファンタジア」を薦めてくれたDr.Mは「奥泉 光、いいですよね」って言うのですが、私にはイマイチ魅力が分かりません。ごめんなさい。 評価 良
by susitaro522
| 2006-05-26 23:50
| ミステリ
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