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誰もわたしを倒せない

誰もわたしを倒せない_e0014175_22215765.jpg伯方雪日/創元推理文庫/619円/2006.11.11.読了

 プロレスの世界を舞台にした連作ミステリ。
 第一話“覆面”は孤児院の子どもが主人公。プロレスにあこがれる少年に食事とトレーニングを指示、卒園後はブラジルで修業させる…って、まるで「タイガーマスク」です。少女のころに見ていた記憶はあるのですが、内容はまったく覚えていません。“リングでの戦い”→“プレゼントもって孤児院訪問”の繰り返しだったような気がします。後は謎のプロレス集団“虎の穴”。ロープで足を縛って逆さ吊りという理不尽なトレーニングがありましたね。プロレスの相手役もまったく覚えていないのですが、ただ一人“ミスター・クエスチョン”っていう人だけ覚えています。だぶだぶの白い衣装で胸に?マークがついてました。衣装を脱ぐと…びっくりの正体でした。この人はヒールじゃなかったですね。
 「誰もわたしを倒せない」は、結構しっかりしたミステリでした。あまり書きなれない硬い書き方も魅力の一つでしょうか。“プロレス”と“ヴァーリ・トゥード”には深くて暗い溝があるのですね、よく分かりませんけど。

評価 良
by susitaro522 | 2006-11-11 22:22 | ミステリ
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