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月蝕の窓

月蝕の窓_e0014175_21411328.jpg篠田真由美/講談社文庫/952円/2007.9.22.読了

 建築探偵・桜井京介シリーズ、10冊目です。分厚いです。
 那須の洋館・月映荘で起こった惨劇。女性が2人が殺され、犯人が分からないまま、月映荘は打ち捨てられる。明治時代の洋館を残そうとする活動に参加した京介は、館の警護のため敷地内のプレハブに泊り込むことになる。隣家の晩餐に招かれた京介は、元の月映荘の女主人やその後そこで育った少女たちと食卓を囲む。が、そこでも惨劇は繰り返され、招待客の一人である医師が撲殺される…。
 「美貌の帳」で、「もう、いいや」と感じた作者の自己陶酔はやや影を潜めています。なので、まあ普通に読めました。しかし、児童虐待・多重人格というモチーフはありきたり。

評価 良
by susitaro522 | 2007-09-22 13:19 | ミステリ
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