愛川 晶/文春文庫/705円/2008.5.18.読了
目が覚めたら記憶を失っていたヒロイン。ここがどこなのかも、自分が誰なのかもわからない。傍らにはゴムの仮面をつけて眠る男性。その男性と激しく愛し合った記憶の断片があるのだが…。 過去の記憶をすべて失った女と新しい記憶を10分程度しか保つことができない男、この2人が織りなす謎めいたお話です。失った自分を探し求める私の視点から、物語は綴られますが、時々挿入される文章に翻弄されます。 オビには“これが、恋愛ミステリーの最高峰です”とあったけど、恋愛の部分はあまり共感できず、丹念に仕掛けが張り巡らされた凝った倒叙ミステリという印象です。 評価 良
by susitaro522
| 2008-05-18 12:00
| ミステリ
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