霧村悠康/二見書房/895円/2008.8.19.読了
本屋の平台に積んであったので、読んでみました。「本格医療ミステリー」だそうです。 認可間近の経口抗がん剤を服用中の末期がんの患者が死亡。その死はがんによるものか、それとも抗がん剤の副作用?美貌の女性医師・倉石祥子が患者死亡の謎を解き、利益追求に走る製薬会社と戦う!!といった感じでしょうか…。 新しい薬の開発には大きなお金が動きます。薬を作って売りだすまでには、厚労省の認可を受けねばならず、認可を受けるためには治験(人間に投与して効果や副作用を調べる)をしなければなりません。そこで、製薬会社はお役人や医学部の教授にお金をばらまくわけです。って、よく知りませんが、小説にはたびたび登場するので本当にあるんだろうなと思うわけです。 作者が医師というだけあって、リアリティーのある描写でした。主人公の女性医師・倉石祥子と医学部出身の変わり種の刑事・岩谷乱風のやりとりがおもしろかったです。この2人が活躍する話をもう少し読んでみたい気がします。 評価 良
by susitaro522
| 2008-08-19 11:25
| ミステリ
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