カテゴリ:新書( 11 )

残念な人の思考法

e0014175_19503730.jpg山崎将志/日経プレミアシリーズ/850円/2010.7.6.読了

 久しぶりに新書を読んでみました。本屋の平台に積んであり、今年の4月の発刊以降すでに6刷とバカ売れのようです。
 内容は…頭は悪くないのに仕事ができない“残念な人”についての説明と、できるようになるにはどうしたらよいか…でした。筆者は東大経済学部卒。経営コンサルタント(?)です。読んだ感想はまあまあ、でしょうか?それほど“目からウロコ!”って感じではなかったです。筆者が消費者として受けたサービス(車とかホテルとか)で、ココがよかったという箇所が多い気がします。一般消費者の感想を少し深く分析したっぽい感じで書いてある本ですよ。仕事ができるようになる、の部分もそれほど参考にならないし、“残念な人”の箇所も「あー。いるいる」とネタになる程でもありませぬ。
 新書レーベルが乱立し、“残念な新書”が増えました。

評価 可
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by susitaro522 | 2010-07-06 17:04 | 新書

大学病院のウラは墓場

e0014175_2293996.jpg久坂部羊/幻冬舎文庫/720円/2007.10.28.読了

 「日本人の死に時」に引き続き、久坂部羊の新書です。書かれたのはコチラの方が先ですね。
 大学病院の不祥事として報道された2つの事件に対する著者の考えや医局制度崩壊の経緯と日本の医療の将来像について書かれた本です。この著者の考えには、賛同するところが多いです。たとえば、大学病院という場所の意義について。一般的には病院で、手厚い医療や看護が受けられると考えている人が多いかもしれませんが、あそこは大学医学部付属病院なので、第一に研究、第二に教育を行うところだと、内部の人(医者)は考えていると思うのです。なので、誤解を招く表現ですが、患者が実験対象あるいは教材として遇されることに納得している人が行くべきだと思うんですけどね…。それと、どんな技術でも練習しないと上達しないので、未熟な医者に治療されるのは仕方ないと思うんです。もちろん、システムの改善は必要ですけどね。
 後半の医局制度崩壊ま記述も興味深かったです。医学部だけにある、しかし、正式な部署ではない医局…謎です。昨今の産婦人科、小児科の医師不足や医師の偏在についても分かりやすく書かれています。なんとかしないとやばいです、日本。

評価 良
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by susitaro522 | 2007-10-28 23:12 | 新書

日本人の死に時

e0014175_2025435.jpg久坂部羊/幻冬舎新書/720円/2007.10.8.読了

 「廃用身」や「破裂」などの医学ミステリを書いた久坂部羊の新書。久坂部羊は医師で、高齢者医療に携わっているので、「廃用身」などの小説もこの本のテーマも医療がテーマになっています。
 内容を要約すると、「平均寿命を驚異的に延ばした日本の医療技術の進歩は、私たちに幸福をもたらしてはいない」です。まったく同感!!特にアンチエイジングの流行や長野県の「ピンピンコロリ」キャッチフレースのくだりは共感しました。「ピンピン…健康に過ごす方法」ばかり、喧伝して、「コロリ…苦痛なくコロっと死ぬ方法」には触れないなんて片手落ちですよねぇ。
 「いつまでも若く健康に」が正しいとされている現在の日本で、老いていくこと死ぬことを受け入れるという考えは賛同してくれる人は少ないかもしれませんね。この本は私がなんとなく考えていたことをはっきり書いてくれているので「その通り!」と思いましたが、「おお、そうなのか!?なるほど!!」という新しい発見がなかったのが物足りなかったです。

評価 良
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by susitaro522 | 2007-10-08 22:24 | 新書

「狂い」の構造

e0014175_17412424.jpg春日武彦・平田夢明/扶桑社文庫/720円/2007.9.22.読了

 国内外のさまざまな事件について、精神科医・春日武彦と小説家・平山夢明が「狂い」をテーマに語った対談集です。読んだ率直な感想は、これで著者としてお金がもらえるなんていいなーというのと、新書も内容が薄くなったなーです。
 厳密な意味での狂気(精神障害)ではなく、この事件おかしい、狂ってると感じる狂気が「めんどくさい」が始まりというのは納得しました。スクーターのヘルメットケースに子どもを入れて死なせた事件とか、東海村臨界事故とか。
 あとは、アメリカの猟奇殺人犯はスケールが大きいですね。被害者が100人単位です。

評価 良
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by susitaro522 | 2007-09-22 17:42 | 新書

女性の品格

e0014175_0194259.jpg坂東眞理子/PHP新書/720円/2007.7.24.読了

 職場の人が貸してくれました。Yさん、ありがとう。この本、話題になっているようですね。
 品格は性別にかかわり無く必要だけれど、あえて「女性の品格」について書こうとした理由について作者は3つあげています。1つ目は「女性の生き方、役割が大きく変化したのに、新しい基準が確立せず混乱が見られる」、2つ目は「女性が社会進出し、従来の男性の価値観(権力志向・拝金志向)とは異なる価値観が必要なため」、3つ目は「現代社会の抱えるさまざまな問題への解答が問われているから」…う~ん、「女性の品格」について著す必然性が納得いきません、特に3つ目。
 本の内容はマナー本とおばちゃんのお説教のミックスでした。唐突に登場する「品格」という言葉が文脈にあっていません。著者は東京大学卒業→(上級)国家公務員→埼玉県副知事→総領事→大学教授…というすごい経歴ですが、この本はイマイチ。福原清三さんの本のほうがよほど品格について学ぶところが多いです。

評価 可
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by susitaro522 | 2007-07-24 00:31 | 新書

知らずに他人を傷つける人たち

e0014175_234546100.jpg香山リカ/KKベストセラーズ/680円/2007.7.8.読了
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by susitaro522 | 2007-07-08 23:46 | 新書

SF魂

e0014175_19254359.jpg小松左京/新潮新書/680円/2006.7.31.読了

 オビに「私が日本を沈没させました」とあるとおり、上映中の映画「日本沈没」の作者、小松左京の本。生い立ち、学生時代、大学卒業後、作家デビュー…と自伝的な要素が強いです。「地には平和を」でデビュー、代表作は「復活の日」「日本沈没」「果てしなき流れの果てに」などの長編、しかし、短編にも名作が多い。日本SF会の草分けで、そのバイタリティーと博識は「ブルドーザー」になぞらえられます。大阪で開催された万国博覧会に携わり、未来学を創設し・・・業績を上げ始めるとキリがありません。
 なので、すご~く単純な観想を言うと、やっぱり視野が広い!というのと、戦争の体験が彼の作品に大きな影響を与えているのです。う~ん、バカみたいな感想ですね。

評価 良
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by susitaro522 | 2006-07-31 19:31 | 新書

さおだけ屋はなぜ潰れないのか

e0014175_22101519.jpg山田真哉/光文社新書/700円/2006.7.23.読了

 話題の本を、モガキサヤカさんに貸していただきました。
 「難しくてわかんな~い。数字、きら~い」と敬遠されがちな会計を分かりやすく紹介した本です。タイトルにもなっている「誰も買っている様子がなく、利益が上がっているようには見えないさお屋~♪さおだけ~♪ 屋の謎」とか「住宅街にある高級フレンチレストランの謎」とか、日常的な話題から入っていくので、興味を引かれるし、確かに分かりやすいです。
 仕事では会計とはえんがないですが、家計のほうはもう少しこの本の考え方を取り入れたいものです。だって、私、“お金部”の部員なんですもの。
 モガキサヤカさん、ありがとうございます。おもしろかったです。

評価 良
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by susitaro522 | 2006-07-23 01:00 | 新書

バカの壁

e0014175_162945.jpg養老孟司/新潮新書/680円/2006.3.18.読了

 いわずと知れたベストセラー。上司にいただいた本の1冊です。
 養老孟司の話したことを編集者が文章化したものなので、平易な文章で読みやすいです。内容は「あるある」と共感できるものばかりで、特に新しい発見はありませんでした。最近の若い人の考えていることは分からない、話が通じないと思っていましたが、それが前頭葉の機能不全で説明できるっていう箇所が唯一「なるほど」と思ったところでしょうか。判断って、やっぱり前頭葉でやっているのですね…。

評価 良
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by susitaro522 | 2006-03-18 23:56 | 新書

行動分析学入門

e0014175_23405082.jpg杉山尚子/集英社新書/660円/2005.12.18.読了

 行動分析学とは、人間の行動の原因を解明し、行動に関する法則を見出そうとする科学…だそうです。私の仕事は人の行動を変容させることを含んでいるので、行動分析学を身につけると役に立つだろうと思って、挑戦してみましたが撃沈です。
 行動分析学は、人間の行動の原因に、“性格”とか“対象関係”とか“無意識”を求めないのがどうもなじめないんですよね。心理学(精神医学)的アプローチには大きく分けて、精神分析学、ユング心理学、ロジャースのカウンセリングとこの行動分析学に基づいた行動療法があるのですが、他の3つは分かる気がしても、コレだけは齧っては投げ出し、の繰り返しです。この本も読み終わるのにすごく時間が掛かってしまいました。著者が考えたのではないと思いますが、オビに“科学的心理学”とあるのが不愉快。
 あ、認知心理学もよく分かりません(泣)。

評価 可
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by susitaro522 | 2005-12-18 23:39 | 新書