カテゴリ:エッセイ( 46 )

悶絶スパイラル

e0014175_14365736.jpg三浦しをん/新潮文庫/590円/2012.8.31.読了

 本屋大賞おめでとう!の三浦しをんのエッセイです。
 弟さんと2chの「電車男」で盛り上がる
 電車の中で、怒りまくる小学女児を観察する
 父と野球観戦に行く
 カラオケで、友人とキンキキッズについて考察する
 オダジョーの“シャツがイン”に興奮する
…などなど。いわゆる日常エッセイなのですが、なんでもない日常を三浦しをんというフィルターに通すと摩訶不思議。爆笑の連続です。
 編集者の罠により、なんでもベストテンなるページもあります。マンガに向けた深い愛を感じます。
 それにしても、エッセイを読むと、ぐたぐた過ごしているとしか思えない三浦しをん。この人が「風が強く吹いている」とか「舟を編む」を書いた人と同一人物とは思えません。綿密な取材はいつの間に行っているのでしょう…。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-08-31 18:24 | エッセイ

ザ・万遊記

e0014175_8553913.jpg万城目 学/集英社文庫/514円/2012.5.19.読了

 万城目学のエッセイ。
 旅行&スポーツ観戦。
 渡辺篤史の「たてもの探訪への愛」
 自作のドラマ化・映画化にまつわるエピソード
 などからなっています。
 「鹿男あをによし」のドラマは観ていたので、打ち上げパーティの話は興味深いし、「たてもの探訪」への熱い思いは堪能できるし、知られざる北朝鮮の内実も書いているし、おもしろいエッセイでしたが、なぜだかスポーツのページはまったくおもしろくなく、飛ばしてしまいました。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-05-19 20:39 | エッセイ

仙台ぐらし

e0014175_1756284.jpg伊坂幸太郎/荒蝦夷/1300円/2012.3.19.読了
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by susitaro522 | 2012-03-19 16:31 | エッセイ

用もないのに

e0014175_19475240.jpg奥田英朗/文春文庫/467円/2012.1.7.読了

 「泳いで帰れ」に続く、奥田英朗によるオリンピック観戦記・第2弾です!今度は北京。近いですね。こよなく野球を愛する著者が、日本のヘタレな戦いぶり、そしてそれを許してしまう観客に対する怒りが最後にさく裂します。でも今度はアテネと違って近いから、だいじょうぶですよ。
 そのほかにも、編集者に誘われ(だまされ)て、いろんなところに出かけます。ニューヨークで野球とジャズを堪能したり、仙台で楽天の初試合を見たり、恐怖のジェットコースターに乗せられたり、フジロックに参加したり、お遍路さんになったり。読んでいて感じたのは、小説家をお守するのは結構大変そうだなってこと。それと、編集者は個性が強い人がいる、そして仕事と言いつついろんな体験ができるんだなってこと。角川書店と講談社の社風(?)がおもしろかったです。
 それにしても、薄い本だ。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-01-07 23:31 | エッセイ

寡黙なる巨人

e0014175_9313193.jpg多田富雄/集英社文庫/571円/2010.8.18.読了

 「畏ろしく、美しく、皮膚感覚に迫ってくる。これほど美しい死の世界の描写を私は見たことがない」という養老猛司のオビの言葉に惹かれて読んでみました。
 突然、脳梗塞という病魔に襲われ、死の淵をさまよい、生還後も右半身不随と言う後遺症に苦しみながら、リハビリを続けながら社会的な活動を行った著名な免疫学者のエッセイです。
 前半が出張先で発病→死線を彷徨う→地元東京の病院に転院→リハビリのためまた転院→退院。後半は心に触れた徒然のこと、という構成でした。前半はオビにあるとおり圧巻でした。
 多田富雄という学者は、寡聞にして知らなかったのですがT細胞を発見した人のようです。すごい業績です。この本を読んで感じたのは、圧倒的な知性と年齢を重ねても衰えない意志の力です。それと、趣味がものすごく広いこと。すごい人は広い分野ですごい能力を発揮するものですね。それにしても、妻の献身ぶりについての描写が少ないのが不満です。随所に感謝の念が書かれていますが、もっと書いてくれてもいいと思います。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-08-18 23:48 | エッセイ

三四郎はそれから門を出た

e0014175_016959.jpg三浦しをん/ポプラ文庫/580円/2010.7.22.読了

 三浦しをんが本(とマンガ)に対する愛をぶつけたエッセイ集。複数の媒体から依頼された本の紹介エッセイがたっぷり収録されています。著者自らが告白しているように、与えられたテーマからどんどん逸れていくところが読みどころ(?)。それと、なぜかアンアンに掲載された本以外のエッセイも収録されています。
 それにしても、三浦しをんの本に対する愛は驚嘆すべきものがあります。転居する際に、本の収納については初めからあきらめた…という潔さっぷり。本を結わえて家具にするという豪胆ぶり。見習おうとしても見習えません。紹介されている本1冊1冊に言葉を尽くして魅力を伝えよう、いや溢れる思いがほとばしってしまうというカンジです。
 個人的には、電車で乗り合わせた人が読んでいる本を盗み見て、同じ本を読み紹介するという試みがよかったです。カバーがかかっている場合はページの体裁から出版社を推理したりするところがマニアック。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-07-22 19:27 | エッセイ

ザ・万歩計

e0014175_2145077.jpg万城目 学/文春文庫/514円/2010.7.10.読了

 「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」の万城目学の初エッセイです。
 「風が吹くとおけ屋が儲かる」の新しいバージョンを宿題に出された高校時代の思い出、とか
 ヒット曲のサビの一小節だけを記憶させたCDを宇宙空間に飛ばしたら、とか
 ゴキブリとの戦いとか
 「たてもの探訪」の渡辺篤への敬意と愛、とか
よしなしごとがのんびりしてユーモラスな筆致で綴られています。
 印象に残ったのは、サラリーマンを辞めて小説家を目指した3年間を書いた箇所。賞におちまくり行き詰った万城目学が「子どものころから見ているこいつらを書いたらどうか」と、書き始めたのが「鴨川ホルモー」だったとは知りませんでした(笑)。
 もう1ヶ所の印象的なところはモンゴル体験記。漠然としたあこがれでモンゴルの遊牧民との暮らしを体験した苦難の日々は失礼ながら爆笑ものです。排泄のたびにトナカイの群れに囲まれるとは、現代の日本人にはなかなか耐えられるものではないですね。そして、この体験が「鹿男…」につながっているとは、万城目学恐るべし。
 ところで、万城目学って本名だったのですね。てっきりペンネームかと思っていました。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-07-10 07:48 | エッセイ

乙女なげやり

e0014175_20333826.jpg三浦しをん/新潮文庫/476円/2010.6.3.読了

 三浦しをんのエッセイ。今まで読んだ3冊の中ではこれがいちばんおもしろ(おかし)かったです。
 三浦しをんの日常がだらだら書いてあるだけなのですが、これが楽しいのです。視点が一般人とは違うとはこのことか…たとえば冒頭に72年に一度行われる茨城の祭りのことが出てくるのですが、各時代の衣装をまとって行列する祭りの最後尾は背広姿のサラリーマンが…いなかった、とか。少女マンガへの熱い思いを綴った文章も散見し、私の共感をそそったものでした…(とつられてみました)。
 こういうくだらないこと(誉め言葉のつもり)を日々考えてすごし、文章にして、その本をちゃんと買う人がいるってことは、世の中捨てたもんじゃありませんね。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-06-03 18:32 | エッセイ

雑学のすすめ

e0014175_1203055.jpg清水義範/講談社文庫/552円/2010.5.17.読了

 清水義範&サイバラ画伯のお勉強エッセイシリーズ最新刊です。理科、算数、社会、国語以降は雑学って感じですね。
 今回は、コーヒー、ビール&ワイン、邪視という文化、クロマニヨン人&ネアンデルタール人、ピラミッド、アルハンブラ宮殿、ドラキュラ&お岩さん、ロリータ、モーロ人、うどんとシルクロード、コロンブスのアメリカ大陸到達、欧州の名前の起源、トルコよもやま話、シルクロード、モナ・リザ、パロディーの効用、ことわざ、記録媒体の発達、天才と悪妻、そして清水義範の故郷・名古屋についてでした。
 清水義範は中東に関心があるらしく、その近辺のお題が多いです。私は歴史は好きなんだけど、地理が苦手。空間認知ができなくて(国同士の地理的関係が覚えられない)、カタカナがきらいなのです。中東に関する情報は歴史的なものも含め日本人にはなじみが薄いので、知らなくちゃと思いつつ、撃沈しました。
 トルコ料理は好きです(意味不明)。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-05-17 07:51 | エッセイ

夢見るビーズ物語

e0014175_1451616.jpg萩尾望都/ポプラ社/1600円/2010.3.19.読了
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by susitaro522 | 2010-03-19 10:40 | エッセイ