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金田一耕助VS明智小五郎

芦辺 拓/角川文庫/667円/2013.3.29.読了

 芦部拓によるパスティーシュ。短編集です。江戸川乱歩ファンも横溝正史ファンも根強いですね。最近、複数作家による競作も読んだばかりだし。
 この本はドラマ化もされるようで、見るのが楽しみです。明智小五郎を伊藤英明、金田一耕助を山Pが演じるとのこと。いつの放映?

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-29 11:11 | ミステリ

カーリーⅡ

高殿円/講談社文庫/629円/2013.3.25.読了
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by susitaro522 | 2013-03-25 21:54

隻眼の少女

麻耶雄嵩/文春文庫/705円/2013.3.23.読了

 自殺を決意し、温泉のある山里の宿に身を寄せた主人公・種田静馬。彼は旧家を舞台にした連続殺人事件に巻き込まれる。謎を解決するのは、巫女の格好をした隻眼の少女探偵!
 一族の中の女性が代々神の使いとして村に君臨する…という大時代な設定。そこで起こる首切り殺人事件。自らを「探偵」と名乗る高飛車美少女。その名は「御陵みかげ」。という並べてみるとぶっとんだ設定でした。でも、読者を納得させる説明もちゃんと追加されているので、「ありえなーい」感はあんまりありません。
 名探偵のはずなのに、わりと間違いが多いみかげちゃん。そして、ラストは静馬の情けなさとみかげの非情さだけが印象に残りました。ミステリ部分は忘却…でも、本格好きにはたまらないかも。

評価 良
 
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by susitaro522 | 2013-03-23 21:11 | ミステリ

風が吹けば

加藤実秋/文春文庫/657円/2013.3.22.読了

 無気力な高校生・健太。女性カメラマンのもとでバイトをすることなったが、撮影中廃ビルから落ちてしまう。目覚めた健太を待っていたのは、30年前の世界だった…。
 いわゆるタイムスリップものですね。彼がスリップした先は、金八先生とハイティーンブギが流行っていた時代でした。地元に乗り出してきた企業と戦う、というのが本筋で、そこになつかしい時代の風俗がたっぷりと詰まっています。ツッパリとかね。
 平成のファッションにこだわり続ける主人公が楽しいです。ズボンをずり下げちゃダメですって。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-22 00:13

家族トランプ

明野照葉/実業之日本社文庫/600円/2013.3.14.読了

 30台のOL・風見窓子。平凡に生き、会社の中でも突出したところなく、任された仕事はきちんとこなす彼女。しかし、両親から結婚へのプレッシャーを掛けられ、結婚か自立かを迫られる。そんな彼女が職場の女傑(!)と、親しくなり、彼女の家に招かれる。下町の濃厚な人間関係の中で、飲食店を営む女傑の実家に出入りするうちに、窓子は自分の居場所を見出す…。
 明野照葉といえば、女性の暗部を容赦なく描き出す“イヤミス”の女王。この本が読んでいくうちに、どんないやな展開になるかと期待していますが、まったくちがうラストに。オビにもあるように「イヤミスを封印しても、明野照葉はおもしろい!」でした。女性の立ち位置、心理の機微をきめ細かく描くという点では、今までは変わらないですが、新境地の開拓ってカンジでした。
 それにしても、ヒロインの両親はいやなペアでした。実家からいつまでも出ないヒロインも自立できないと思いましたが、娘を「片付ける」という発想はイヤすぎる。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-14 14:07

書店ガール 2

碧野 圭/PHP学芸文庫/667円/2013.3.14.読了

 吉祥寺の書店を舞台に、書店員の女性を主人公にした「書店ガール」の続編です(←1つの文に3回も書店って書いちゃいました)。
 自分の好きな本を売るために、書店員がやっている仕掛けを知ることができて興味深いです。さらにヒロイン・理子が勤める大型書店ができたために窮地に陥ってしまっている、いわば商売敵たちと手を組んでイベントを仕掛ける箇所もスリリングでした。
 スリリングと言えば、副店長との関係。部下として、店長を理子を支えてくれている彼。彼の手腕を評価し、半ば羨み、店長としての自信を失いかけるときもある理子。でも、彼の真意は…。こういう男性といっしょに仕事ができる理子をうらやましくも感じますが、大人の恋愛の厳しさも知るってカンジでした。現実ってそうですよね(小説だけど)。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-14 13:30

大絵画展

望月諒子/徳間文庫/648円/2013.3.12.読了

 ゴッホの「医師ガシェの肖像」をいう絵をめぐるコン・ゲーム小説。
 バブルのころにめちゃくちゃな値段で日本企業が名画を買いあさったということが下敷きになっています。う~ん、バブル。そんな時代もありましたね。肝心のコンゲームの部分はちょっと…ついていけなかったです。

評価 可
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by susitaro522 | 2013-03-12 13:07 | ミステリ

写楽 閉じた国の幻 下

島田荘司/新潮文庫/670円/2013.3.11.読了

 下巻です。写楽とはだれか…という謎に一気に迫っていきます。
 現代の日本人ならば、誰でも知っている浮世絵師・写楽。しかし、彼の正体はいまだに明らかにされていません。1年足らずのあいだに多量に浮世絵を作り、それが大評判。しかし、その前もその後も消息は不明。新人の写楽を、当時の大手出版社とも言えるつた屋が大々的に売り出したのも謎。という謎に満ちた浮世絵師であることは知られていません…?わたしは、高橋克彦の「写楽殺人事件」で知ったのですが、この謎には過去たくさんの人が挑み、たくさんの説が出ています。
 今回、島田荘司が写楽の謎に挑戦!というわけです。彼が、誰を写楽としたのはネタばれになるので書けませんが、なるほど~というカンジでした。作品に社会的な視点を絡める島田荘司らしい観点ですね。情けない男(主人公)と美女の現代と蔦屋視点の江戸時代が交互に描かれる構成も、作品に活力をもたらしています。
 久々に読みごたえのある島田荘司を読めて、大満足です。
 それにしても、回転ドアの裁判と主人公の離婚問題はどうなったのでしょう…。

評価 優
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by susitaro522 | 2013-03-11 12:30 | ミステリ

写楽 上

島田荘司/新潮文庫/670円/2013.3.9.読了

 「このミステリがすごい」第2位だそうです。久々ってカンジですねぇ~。島田荘司。
 目を離したすきに、回転ドアに挟まれて息子が亡くなってしまった男が主人公。もともと夫婦仲が悪くて、息子の死がきっかけでさらに険悪に…。この男の妻のエキセントリックぶりが延々と描写されます。っていうのは、おいといて、回転ドアの不備が死の原因になったということで、調査団が組まれ、そこにゲストで呼ばれた主人公が出会ったのは、美貌の大学教授。なにもかも失って、生きる望みもなくした男を支えているのは、写楽の謎。この謎を、彼女と解き始めた主人公だが…と言うカンジでしょうか。
 ダメダメ男と外国人の地を引いた美人の組み合わせって、島田荘司、好きですね~。この美貌の描写もすきですね~。
 この本で興味深かったのは、海外で考え出された回転ドアは本来事故が起きないようにアルミを使って軽く作られていたのが、日本の高層ビルで使われるときには、より堅牢により重くなり、それが事故の原因につながったというところです。現実の事件にヒントを得てミステリにするのが、得意な筆者ですが、後のことまできちんとフォローして書いているので、学ぶところが多いです。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-09 00:39 | ミステリ

マドンナ・ヴェルテ

海堂 尊/新潮文庫/550円/2013.3.6.読了

 「ジーン・ワルツ」を別視点から書いたものです。「ジーン・ワルツ」のヒロインの母親が主人公。産婦人科医をやっている娘に、突然代理母になってほしいと頼まれるのです。驚きますよね。娘が子どもを産めないのは、自分のせいだと感じ、迷った末に代理母を引き受けた主人公・みどり。日々、大きくなっていく胎児に、「だれがこの子の母親?」という思いも湧いて…。
 「ジーン・ワルツ」の内容をぼんやりとしか覚えていないのですが、こちらの主人公(本書では、主人公の娘)の、行動理念が理解できないです。なんのために子どもを作ろうとしているのか…母親のみどりにも理解できないようで、最終的には母娘対決!という箇所もありました。「バチスタ・シリーズ」の番外編とも言える本作と“かたつむり”を舞台にしたシリーズは理解できないところが多いです。
 みどりが通うクリニックに集う産婦たちが別視点から描かれているところは興味深かったです。ぼんやりとしかおぼえていないけど(笑)。

評価 可
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by susitaro522 | 2013-03-07 12:16