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そっと覗いてみてごらん

明野照葉/光文社文庫/571円/2013.4.25.読了
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by susitaro522 | 2013-04-25 12:13

必然という名の偶然

西澤保彦/実業之日本社文庫/600円/2013.4.23.読了
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by susitaro522 | 2013-04-24 14:20

エール 2

坂木 司、水生大海、拓未司、垣谷美雨、光原百合、初野晴/実業之日本社文庫/600円/2013.4.16.読了

 働く女性が主人公のアンソロジー。2冊目です。登場する職業はスイミングクラブのインストラクター、社会保険労務士、宅配ピザ店長、遺品整理会社社員、コミュニティーFMパーソナリティ、OL。
 働く女性のがんばる姿というよりも、働いている人の姿と自分の知らない職業を読むことができました…って、1と同じ感想です。ミステリっぽい要素が入っている話が多かった気がします。印象的だったのは、ふつーのOLが主人公の最後の作品。会社の屋上から、SOSが発信されている、というfantasyっぽい、でも悲しい話でした。全体を通してみると、1のほうが好みでした。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-16 13:14

魔法使いの弟子たち 下

井上夢人/講談社文庫/676円/2013.4.13.読了

 恐ろしい感染症から生き延びた彼ら3人は、世間にその病気をまきちらした張本人でもあった。家も焼かれ、元の生活には戻れなくなった3人は研究所の中で、いわばモルモットとして暮らすことになる。同時に、得た能力を公開し、マスコミの人気者になる。しかし、感染症に家族を殺された男に襲われそうになり…という事件がきっかけで、自分たちがどんな攻撃にも無意識のうちに反撃してしまう最強の存在になっていることに、主人公は気付きます。
 下巻はスケールが大きすぎ、ついていけませんでした。荒唐無稽ってカンジです。不可思議な現象を論理的に説明するのも井上夢人の持ち味ですが、こっちも納得いかず。う~ん。警察や猿との対決シーンは、スティーブン・キングの「ファイヤースターター」みたいでしたね。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-13 23:30

魔法使いの弟子たち 上

井上夢人/講談社文庫/676円/2013.4.12.読了

 久々の井上夢人です。
 地方都市で起こった感染騒ぎ。取材のため訪れた主人公だが、自らが感染し生死の境をさまようことに。致死率90%を超える病から生還した彼が得たものは“千里眼”だった。
 何百人もの人の生命を奪ったこの感染症から生き延びたのはたった4人。そのうち一人は意識不明の状態が続き、3人のうちひとりは千里眼、ひとりは念動力、ひとりは若返り、といわゆる超能力を手に入れます。上巻は感染症の騒動と大学病院に隔離された主人公たちが自らの能力に気付き、医師たちスタッフにそれを伝えていくプロセスが描かれています。
 以前から感じていましたが、井上夢人のシミュレーションは秀逸。“WHAT IF”の世界が克明です。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-12 01:13

地のはてから 下

乃南アサ/講談社文庫/629円/2013.4.10.読了

 下巻は娘が主役。父親が亡くなり、母が再婚。忍耐に忍耐を重ねた挙句、継父が火事で亡くなり、幼い時から奉公に出され、そこでも苦労に次ぐ苦労。実家に帰ってきたと思ったら、周りに強引に結婚話を勧められる。夫とともに始めた商売が軌道に乗ったと思ったら、戦争。戦地から戻ってきた夫は人が変わってしまい…という、並べただけでも大変な苦労続きです…。この上にまだアイヌの青年との初恋と別れ、再会と失望なんてエピソードもあるし…。
 昭和30年代を舞台にした作品をいくつか書いていると思ったら、今度は明治から戦前にかけての近代史。乃南アサ、作風がどんどん重厚になっていきます。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-10 23:40

地のはてから 上

乃南アサ/講談社文庫/600円/2013.4.9.読了

 「ニサッタニサッタ」の主人公の祖母を主人公に据えた長編です。
 福島の名家の末息子に嫁ぎ、不自由ない生活をしていたはずが、「東京へ行ってひと旗あげる」という夢を見た世間知らずの夫のために、故郷を捨て、当時未開の地だった北海道に開拓民として行くことになった一人の女、そしてその娘…その娘というのが、「ニサッタニサッタ」の祖母です。
 上巻は明治時代の北海道の開拓民の苦労が描かれていました。もうね。ただでさえ寒いのに、家もないし、食べ物もないし。それよりなりより、自分のせいで故郷を捨てる羽目になり、妻子を無理やりに連れてきたのに、そこでの生活に耐えられず、他の女に走る夫が憎たらしいのです。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-09 23:36

県庁おもてなし課

有川 浩/角川文庫/705円/2013.4.7.読了

 有川浩の新刊。
 高知県の観光を盛んにするため県庁に新たに設置された「おもてなし課」。しかし、その対応は効果的とは言い難く…。
 高知県出身の有名人に、観光大使になってもらって、優待券つきの名刺を配りまくってもらおう!という安易なアイデアに、当の大使にクレームをつけまくられ、でも、その大使にアドバイスをもらって、本格的な取り組みに乗り出した県庁の若い職員と、抜擢された女の子の活躍を描いています。過去に革命的な提案をして県庁を追われた元職員が絡んできます。展開がはっきりしていて、カタルシスが得られる1冊です。
 ご存知の通り、有川浩は高知出身。この本の最初のほうは、実体験に基づいているそうです。読むと、高知が観光地として、たくさん資源を持っていることがよくわかります。高知は2度行きましたが、観光と言えば坂本竜馬中心でした。個人的には高知の偉人、植物学者の牧野富太郎をもっとフューチャーしてほしいです。は富太郎のキャラ、強烈ですよ。しかし、アクセスが悪い…。
 高知出身の有名人は多いですよね。アンパンマンの人とかサイバラとか。マンガ大国でもあるんですよね。高知。

評価 良 
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by susitaro522 | 2013-04-07 04:29

チャコズガーデン

明野照葉/中公文庫/629円/2013.4.6.読了

 玉の輿に乗り、吉祥寺の瀟洒なマンションに移り住んだ…と思ったら夫の心変わりであっけなく離婚されてしまった主人公。慰謝料として、マンションを譲り受け、何をする気力もなく過ぎていく日々に身を任せていたが、マンションに新しく移り住んだ親子やトラブルのために、否応なく心の扉を開けることになっていく…。
 「家族トランプ」に続き、明野照葉の第2ステージ?という作風の本でした。都会のマンションなんだけど、そこにはコミュニティーが築かれていき、人々の交流が始まる。夫に捨てられたという事実を隠し、幸せな妻を演じていた主人公も再生を果たすというストーリーですが、登場人物の心理描写の細やかさは、さすが明野照葉でした。
 それにしても、このマンションステキそうです、大手マンション会社の手によるものですが、特別なこだわりのある作り。そして、その中でも最上階の部屋は特別仕様です。う~ん、見てみたい。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-04-06 00:20