柴田よしき/祥伝社文庫/600円/2009.7.15.読了
柴田よしきの短編集。京都を舞台にしたしっとりとした大人の小説たちです。 “貴船菊の白”…時効直前の殺人事件をしのんで京都を訪れた刑事は、被害者の妻と出会う。彼女は事件の被害者だったのか、それとも…。 “銀の孔雀”…京都の町屋に嫁いだ志保美。京女の姑とは初めは円満だったが、子供ができない志保美にいらだった姑がとった手段とは…。 “七月の喧噪”…10年前、亜子の恋人を奪った友人が殺された。今はその恋人と幸福な結婚生活をしているはずの亜子だったが、次第に消耗していく理由とは…。 その他“送り火が消えるまで”“一夜飾りの町”“躑躅幻想”“幸せの方角”の7編が収録されています。大人のしっとりさとともに、大人の怖さ・不気味さも存分にある一冊です。 評価 良
by susitaro522
| 2009-07-15 22:40
| ミステリ
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