大崎 梢/光文社文庫/571円/2009.11.18.読了
書店員が探偵をする「配達赤頭巾」なでのシリーズを書いている大崎梢の新刊です。書店員シリーズ以外の本を読むのは初めてです。 小学六年生の奈都が主人公。父親が事業で失敗し、都会のマンションを引き上げ、父の実家に身をよせることになった奈都と両親。父親は事業の後始末で飛び回り、母親は自分の実家で病人が出たため、なじめない親戚の大人たちのもとに残された奈都だったが、心細い心境を同級生に打ち明けたところ、彼の姉がいっしょに泊まってくれることになり…。 由緒ある一家の広壮なお屋敷、そこに残る血塗られた言い伝え、そして、過去の事件をなぞるように新たに起こる事件!原題を舞台にすると現実感のない設定も、解説にあるように主人公を子どもにすることでリアリティーを持ってきます。女性らしい細やかな心理描写が巧みなミステリでした。お屋敷の誰も知らないところに、上等なアンティークやおもちゃで埋め尽くされた小部屋がある、という設定が魅力的♪ 評価 良
by susitaro522
| 2009-11-18 13:28
| ミステリ
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