誉田哲也/光文社文庫/648円/2010.2.12.読了
誉田哲也の新刊です。人気があるようで、一気に2冊新刊が出ていました。 通訳を志しているけれど、現実はフリーターの秋川瑞希。子供のころから超自然的な出来事を忌み嫌っている彼女だが、テレビプロデューサーの叔母から外人霊能力者の通訳という仕事を強引にを押し付けられる。ところが、霊能力者の導きで捜査した廃ビルで、ミイラ化した死体が発見され…!という瑞希を主人公にしたストーリーと、中国からの密入国者・林(リン)を軸にしたストーリーが交互に描かれます。ラストはもちろん2つの話が絡み合い、収束していきます。 大の苦手の霊能力の世界や初めてのテレビの世界での戸惑いなど、大変だけどどこかユーモラスで余裕のある瑞希のパートと、過酷な密入国者の生活と殺し屋に追われる逃避行の林のパートの2倍楽しめます。他にも、霊能力を毛嫌いしているはずだったのに実は…とか、女の身でがテレビ局でプロデューサー業を張っていくために突っ張っている瑞希の叔母さんのキャラとか、読みどころが数々あります。 評価 良
by susitaro522
| 2010-02-12 19:15
| ミステリ
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