内視鏡検査室

e0014175_948666.jpg霧村悠康/ぶんか社文庫/838円/2010.8.15.読了

 医療ミステリーの霧村悠康のシリーズの1つ“副作用解析医・古閑志保梨シリーズ”の第4弾です。
 下血で入院した患者。深刻な状態でないことが判明し、退院を控えた彼は念のため胃カメラの検査を受けることになる。ところが突然の呼吸停止。アナフィラキシーショック(急性のアレルギー反応)と判断され、家族も説明を受けるが、彼が莫大な資産を持つ料亭チェーンの社長。しかも、艶福家だったことから、残された財産をめぐって騒動が起こる…。というストーリーですが、同様の症状で検査中に急死している症例が複数あることから、製薬会社の副作用解析医・古閑志保梨が乗り出します。この死の真相に全く気付くことができず…やられたってカンジです。
 医師が「死因は○○」と言えば、その判断に、意見をさしはさむことが全くできない製薬会社の社員。そういう現状に警鐘を鳴らした1冊です。薬を間違って使い方をしても指摘できないなんて、これが本当ならばやっぱり間違っていますよね。

評価 良
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by susitaro522 | 2010-08-15 23:30 | ミステリ
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