今邑 彩/中公文庫/781円/2010.9.24.読了
読書家の方に「なかなかよい」と勧めてもらいました。今邑彩は数冊読んだことがあるけれど、イマイチ印象が薄いですが、再チャレンジ。 クリスマスイヴの夜、風邪を引いた長男を残しディナーに出かけた裕福な一家を襲った悲劇。若者3人でこの家に空き巣に入ったつもりが、長男のことを心配して一家が帰宅してしまう。予想外の展開に逆上した犯人の1人が一家を惨殺。…そして舞台は21年後。ペンションを営む晶子はシェフの郁夫との再婚をなじみ客たちに祝ってもらうことになっていた。そこに、21年前の強盗仲間の死体の写真が送り付けられる。復讐予告におびえた晶子はなじみ客の刑事に相談。犯人を探してもらうことになる。犯人はなじみ客の中あるいは愛娘が連れてきた小説家にいるかもしれない…そんな疑念の中、よく知っていると思っていた客たちの素顔が次々と暴かれていく。 厳密な意味ではクローズドサークルではありませんが、容疑者が限定された中で、犯人を絞りこんいくというミステリの醍醐味を楽しめる1冊でした。そして珍しく犯人を当てることができました。「意外な犯人」のパターンって書く側からすると難しいですね。 評価 良
by susitaro522
| 2010-09-24 22:37
| ミステリ
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