災園

e0014175_1113482.jpg三津田信三/光文社文庫/667円/2011.1.3.読了

 霊感を持つ少女・奈津江。失せものを見つける能力を持った彼女は優しい両親のもとで幸せに暮らしていた。ところが両親が続けて亡くなってしまう。近所のお稲荷さんで知り合ったきれいなお姉さんに「実はあなたは私の妹。本当の親は別にいる」と告げられ、父親が経営する施設“祭園”に引き取られることになった。訳ありの子どもたちを養子にし、莫大な財産を有する“祭園”で、奈津江を待っていたのは、憑き物筋という自らの出生の秘密だった…。
 由緒正しい日本の怖い話ってカンジですが、肝試し的な要素もあり。舞台になる祭園のぶきみな建物をさ迷う奈津江と彼女を襲う怪異のもの!のシーンが一番盛り上がるところだと思うのですが、建物の構造がイメージできなくて、イマイチ怖くありませんでした。三津田信三はホラーとミステリを融合させているのが特徴ですが、館もののミステリ作品には必ず付いている建物の図が、ホラー色の強いものはついていないのが、私のような空間認知に欠ける読者には困ります。
 「災園」はいろんな要素が詰まっていましたが、うまく収束されておらず、今まで読んだ中ではイマイチ。【家】シリーズ3部作だそうですが、他の2冊は読む気になれません。

評価 可
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by susitaro522 | 2011-01-03 22:19
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