犬身 下

e0014175_10331925.jpg松浦理英子/朝日文庫/600円/2011.1.19.読了

 犬になり、理想の飼い主との生活をスタートさせるという夢をかなえた主人公。しかし、飼い主・玉石梓には、長男である兄だけを溺愛し梓を奴隷のようにこき使う母親と子供のころから梓をレイプし続ける兄という忌まわしい家族がいた。フサと名付けられた主人公は、梓を慰め、守ろうとするが…。
 これ↑以外も、主人公を犬に変えたバーのマスターとの関係とか、梓の兄のホテル経営とか、父親の失踪とか、兄嫁が子どもを連れて出ていくとか、兄と梓の関係を暴露する訳わかんないブログの存在とか結構複雑です。しかしながら、一番印象的なのは兄の一方的なセックス。レイプされ続けしかもその男がすごく下手、なんて最低です(上手なら、それはそれで地獄ですけどね)。それを犬になったフサの視点で描写するシーンがとても印象的でした。
 どんな展開になるのかと思ったら、わりと静かな終わり方。「飼い主・梓に性的な欲望を持ったら、この生活は終わり」という約束事がどう生かされるのかと期待していましたが、肩透かしでした。

評価 良
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by susitaro522 | 2011-01-19 00:44
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