JIN ―仁― 7

e0014175_726935.jpg村上もとか/集英社文庫/619円/2011.1.23.読了

 幕末の江戸にタイムスリップした脳外科医・南方仁の活躍を描いた「JIN」の7巻です。
 おしろいに含まれる鉛中毒に冒された歌舞伎役者の最後の舞台、勝ちにこだわる力士の肘の手術など、現代にも残る江戸の文化から幕開けの7巻です。教科書には載っていない歴史の勉強になりますねー。
 そして、「JIN」といえばペニシリン。紙にしみこませることを保存・輸送を容易にしただけでは飽き足らず、今度は結晶化を試みています。効力も今までで最高のものが開発されました。これは仁先生ではなく、仁先生にコレラから命を助けられて以来尽力している山田医師の努力のたまものです。ペニシリンの効力はシャーレに培養した菌の殺された範囲で示されますが、丸の重なりの図柄のイラストにこれほど感動させられるとは…!山田医師の描かれていない努力まで想像できました。
 7巻の後半は幕府有力者の正妻の腫瘍の手術です。ここで登場するのは輸血。技術的な難しさもさることながら、自分の体内に他人の血を入れることが「血を汚す」という迷妄とも戦わなければなりません。

評価 良
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by susitaro522 | 2011-01-23 16:55 | マンガ
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