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ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記

ボクには世界がこう見えていた 統合失調症闘病記_e0014175_20301273.jpg小林和彦/新潮文庫/590円/2012.1.5.読了

 たまにはノンフィクションを。
 統合失調症の患者が自らの発症したときやその後の人生を語った貴重な本です。こういう本はいくつかあるのですが、いわゆる病的体験をクリアに描いているところが貴重…と書いてありました。
 病気のことを書いてあるところも興味深いですが、この人の職業がアニメーション関係だったので、そちらもおもしろかったです。「タッチ」をあんまり評価していないところが、なるほどってカンジでした。
 他の人から見て「ありえない」と感じることを確信する…というところがたびたび出てきます。客観的にみると、精神症状としか思えないですが、「コレとアレは関係ある」とか「あの人のアノ発言はこういう意味に違いない。あてこすりだ」なんて、私はしょっちゅう確信します(笑)。
 それにしても、自費出版で出した本がいきなり新潮文庫になってしまうなんてすごいです。

評価 良
by susitaro522 | 2012-01-05 23:55 | ノンフィクション
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