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夜明けの空を掘れ

夜明けの空を掘れ_e0014175_8544271.jpg沢村 凜/双葉文庫/648円/2012.5.14.読了

 「黄金の王、白銀の王」→「瞳の中の大河」と、、沢村凛の本を読みました。解説を読むと、1冊ごとに作風が違う、とありますが、2冊はイメージは近かったです。で、3冊目のこの本は…。
 舞台は現代。そして、日本。同窓会で久々に集った男たち。ひょんなことからtotoを共同で購入した5人だが、それが大当たり。大金を手にするはずだったが…。
 1等を当てたはずが、なぜか記入したはずの印が違っていて、ちゃんと記入したことを証明できるはずの画像を撮ったカメラは見知らぬカメラと入れ違っていて、で、そのカメラの持ち主と思われる女性を探すことになり…というお話です。卒業から何年もたって、友人たちはすっかり変わってしまった。と思ったら、やっぱり根っこのところは変わっていない。みたいな人間模様が描かれた本でした。主人公は家族を事故で亡くし、補償金や保険金で、暮らしています。そんな主人公の信条も読みどころ。それにしても、探される女性は男運が悪すぎます。
 確かに、同じ作者の本とは思えませんでした。この本も悪くはないけど、今のところ「黄金の王、白銀の王」が一番おもしろいです。

評価 良
by susitaro522 | 2012-05-14 20:14
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