![]() ずっと気になっていた。読みたかった本です。でも、どういう話だか全く知らず…。 舞台は徳川四代将軍綱吉のころ。主人公は碁打ちの名門に生まれた渋川春海。23歳の青年です。将軍の前で碁の対戦(献上試合)をしたり、老中の碁の相手をしたりするほどの名門。で、同じく名門の出の青年からライバルと目されている才能の持ち主…だけど、本人は碁に飽きていて、算学(算数・数学)に関心を持っている。そんな青年・渋川春海が老中から申しつけられた一大プロジェクトとは…。 まずツボにはまったのが、神社や算学塾に展示された算数の問題を探し求めた主人公が見つけた算学の天才。問題を見て一瞬のうちに答えを導き出すこの天才の名前は関孝和!おおーっ、教科書で見たことがある偉人が登場ってカンジで感動しました。主人公と関は、上巻では会うことはなく、算数の問題を介してのみの出会いですが、なんかいいカンジなのです。 それと、老中の命を受け、天体観測(?)のため、日本全国を旅する主人公に同行する老人2人が、とってもチャーミング。歩いた歩数をせっせと数え、距離を算出し、それで、北極星の座標を計算して、どのくらい正確か競う。当たっても外れても、少年のような感情を表現する。それでいて、相手に対する敬意と思いやりは忘れないおじいさん2人。ステキです。 文章がちょっと分かりづらいのが難点ですが、人物造形がいいですね。 評価 良
by susitaro522
| 2012-05-26 12:39
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