人気ブログランキング | 話題のタグを見る

プラチナデータ

プラチナデータ_e0014175_11403477.jpg東野圭吾/幻冬舎文庫/724円/2012.7.8.読了

 東野圭吾の新刊。嵐の二宮君と豊川悦司の主演での映画化が決定しており、期待の1冊です。
 警視庁の刑事・浅間は新しい捜査システムにかかわることになった。現場に残されたDNAから、犯人像のプロフィールを特定。さらに任意で登録された日本国民のDNAデータより、犯人の近親者を絞り込むというこのシステムは、これまでの捜査方法を覆し、刑事たちの仕事を一変させた。そんな中、このシステムを開発した天才数学者の女性とその兄の死体が発見される。システム開発にかかわっている職員・神楽は犯人を特定しようとするが、コンピューターが示した犯人像は、彼自身だった!
 究極の個人情報DNAが管理されようとしている社会。それを利用しようとする政治家。という社会的なファクターと技術の進歩により人間の技が意味をなさなくなったことに絶望し、多重人格を引き起こした主人公。などんなどたくさんの要素が詰め込まれた1冊でした。クールなようで苦悩を抱えた青年・神楽を演じる二宮君をスクリーンで見るのが楽しみです。
 科学技術を前面に押し出した近未来っぽい設定は、昔の東野圭吾っぽくってうれしかったけど、「プラチナデータ」というタイトルがあまりにかっこよかったので、「どういうデータ?」と期待しすぎてしまい、結構普通だったので落胆しました。

評価 良
by susitaro522 | 2012-07-08 23:54 | ミステリ
<< ぶたぶたカフェ 愛されすぎた女 >>