ひまわり事件

e0014175_1231117.jpg荻原 浩/文春文庫/752円/2012.7.18.読了

 老人ホーム「ひまわり苑」と幼稚園「ひまわり幼稚園」は隣同士で責任者は親子。院長は政治家で自分の票獲得のために、老人ホームと幼稚園の垣根を壊して、交流を試みるが…。
 老人たちと幼児たちの心温まるふれあい…なんて簡単に始まるはずはありませんね。老人側と園児側の視点で交互に書かれていますが、「うるさい」VS「怖い・うざい」で、お互いが意味不明で不気味な存在と認識しています。でも、それでは話が進まないので、徐々に歩み寄り。苑・園の中でははみ出し者の主人公たちの活躍が読みどころです。そこに、院長の政治的な思惑と老人たちを食い物にしていたことが絡んできて、最後は立てこもり!
 学生運動で、体制に反抗してきた人たちももはや高齢者。その辺が立てこもり事件につながるのですが、そこはちょっと飛躍していると感じました。勧善懲悪的なカタルシスが得られたかというと、う~ん微妙…。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-07-18 17:13
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