新世界より

e0014175_9543837.jpg貴志祐介/講談社文庫/724円/2012.10.9.読了

 貴志祐介です。全3巻でヴォりームがあるので、読むのに躊躇していましたが、「ダークゾーン」も「クリムゾンの迷宮」もおもしろかったので、チャレンジ。
 設定は遠い未来。なのですが、舞台は村っぽいカンジです。関東、霞ヶ浦の近くの神栖66町で生まれ育った少年少女たちが成長する姿を追いながら、独特な世界観が展開していきます。
 この世界では、人間は思春期になると“呪力”を発現します。呪力とはつまり、PK(念動力)のことですね。これがこの作品の大きな特徴なのですが、それにもましてこの社会を支えるのが、独特な教育システム。このシステムを主人公の少女の眼を通して丹念に描いています。
 グループで学習を進めていくのに、いつの間にかメンバーが脱落していき、そのことが意識にも上らなくなるという支配の仕方が恐怖でした。
 上巻には、主人公たちが移動式図書館からこの社会の成り立ちを知る!というインパクトのある場面もあったのですが、ウミウシみたいな外見の移動式図書館ってぃうのが、どうにもイメージできず…。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-10-09 21:34
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