新世界より 中

e0014175_955664.jpg貴志祐介/講談社文庫/676円/2012.10.10.読了

 中巻です。上巻とは違う書店で買ったら、帯が違ってしまいました…。深夜にアニメがするそうですよ。
 この世界のもう一つの特徴はバケネズミ。アリやハチのような集団生活を営み、集団同士では戦うけれど、人間には絶対服従…というか、人間が“呪力”でバケネズミを支配しています。このビジュアルもイメージできず、ネズミの巨大化したものというだけではなさそうです。しかも、バリエーションがある!?
 この物語には約束事が多く、綿密な世界観の元作品が構築されています。中間では、主人公の友人の少年が“呪力”を暴走させ、“悪鬼”となり果ててしまいます。現代ならば、遺伝子異常として取り扱われるものが、“呪力”の関与により、一つの村を破滅させるまでの存在となり、恐怖の伝説となります。
 複雑な物語ですねぇ。
 暴走する“呪力”。人が“呪力”を持つことで、互いに攻撃し合わないように、過去からの知恵が結集されています。そのひとつは他者に危害を加えると、代謝異常を起こし、体調が悪くなり、最悪自分も死に至るという機構。そして、もうひとつは性別に限らず性的な接触をすること。霊長類のボノボに倣った行動。アニメ化が困難な理由はここにもあるのかと思ったけれど、この辺のシーンはあんまり書かれていませんでした。

評価 良
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by susitaro522 | 2012-10-10 21:04
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