人気ブログランキング | 話題のタグを見る

青銅の悲劇 下

笠井 潔/講談社文庫/790円/2012.12.9.読了

 なんとか下巻に到達。
 むー。ちっとも読み進められません。
 旧家での連続殺人事件、初めは家長(祖父)が毒飲んで、でも死なず。次に長男が撲殺されます。これらの筋書きを書いた小説の概要が発見され、書いたのはだれか、そしていつか。また写しを作ったのがだれか…またまた長々と推理が繰り広げられます。上巻でさんざんやったお酒に毒を入れたのはだれか、そもそも宴席でのお酒に毒が入っていたのか…も下巻で再度長々と論議されます。論理的な謎をメモとか使って解き明かすタイプの読者には大変向いていると思います。
 昭和天皇の死…1960~70年代に青春を過ごし、学生運動にかかわった人々にとっては、天皇は打ち倒すべき権威の象徴であり、いいかえれば父権の体現としての存在だったということもこの本の大きなテーマなのでしょう。たぶん。
 でも、残念ながらわたしはついていけなくて読むのが辛かった…。

評価 可
by susitaro522 | 2012-12-09 23:33 | ミステリ
<< 塔の断章 青銅の悲劇 上 >>