ぼくとユーレイの占いな日々

柴田よしき/創元推理文庫/680円/2013.2.25.読了

 柴田よしきの創元推理文庫なんて、めずらしー!
 主人公は就職できない大学生・石狩くん。就職活動のためにローンでスーツとパソコンを買い、そのローンのために過酷なバイトをする羽目に。疲労困憊した石狩くんの前に現われた厚化粧の女に、自分の境遇をズバリと当てられ、強引に再会の約束をさせられる…というわけで、その厚化粧の女・摩耶優麗(マヤユーレ)のもとでずるずると働くようになった石狩くんの日々が描かれるミステリでした。
 あ、ユーレは腕利き占い師です。占いの千里眼と見せかけて、実は観察と情報収集と推理のたまものってカンジですね~。ミステリ部分よりも、情けない男・石狩くんと高飛車・ユーレのやり取りがおもしろかったです。それと、おねぇ言葉だけど、敏腕なマネージャーのキャラがお気に入り。そして、もうひとつ気に入ったのが章タイトル。“時をかける熟女”“まぼろしのパンフレンド”“謎の転倒犬”“狙われた学割”“七セットふたたび”。若い人は分からないかもしれないけど、往年の名作SFのタイトルです。苦しいところがまたいとをかし。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-02-25 03:41 | ミステリ
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