写楽 上

島田荘司/新潮文庫/670円/2013.3.9.読了

 「このミステリがすごい」第2位だそうです。久々ってカンジですねぇ~。島田荘司。
 目を離したすきに、回転ドアに挟まれて息子が亡くなってしまった男が主人公。もともと夫婦仲が悪くて、息子の死がきっかけでさらに険悪に…。この男の妻のエキセントリックぶりが延々と描写されます。っていうのは、おいといて、回転ドアの不備が死の原因になったということで、調査団が組まれ、そこにゲストで呼ばれた主人公が出会ったのは、美貌の大学教授。なにもかも失って、生きる望みもなくした男を支えているのは、写楽の謎。この謎を、彼女と解き始めた主人公だが…と言うカンジでしょうか。
 ダメダメ男と外国人の地を引いた美人の組み合わせって、島田荘司、好きですね~。この美貌の描写もすきですね~。
 この本で興味深かったのは、海外で考え出された回転ドアは本来事故が起きないようにアルミを使って軽く作られていたのが、日本の高層ビルで使われるときには、より堅牢により重くなり、それが事故の原因につながったというところです。現実の事件にヒントを得てミステリにするのが、得意な筆者ですが、後のことまできちんとフォローして書いているので、学ぶところが多いです。

評価 良
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by susitaro522 | 2013-03-09 00:39 | ミステリ
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