明野照葉/実業之日本社文庫/600円/2013.3.14.読了
30台のOL・風見窓子。平凡に生き、会社の中でも突出したところなく、任された仕事はきちんとこなす彼女。しかし、両親から結婚へのプレッシャーを掛けられ、結婚か自立かを迫られる。そんな彼女が職場の女傑(!)と、親しくなり、彼女の家に招かれる。下町の濃厚な人間関係の中で、飲食店を営む女傑の実家に出入りするうちに、窓子は自分の居場所を見出す…。 明野照葉といえば、女性の暗部を容赦なく描き出す“イヤミス”の女王。この本が読んでいくうちに、どんないやな展開になるかと期待していますが、まったくちがうラストに。オビにもあるように「イヤミスを封印しても、明野照葉はおもしろい!」でした。女性の立ち位置、心理の機微をきめ細かく描くという点では、今までは変わらないですが、新境地の開拓ってカンジでした。 それにしても、ヒロインの両親はいやなペアでした。実家からいつまでも出ないヒロインも自立できないと思いましたが、娘を「片付ける」という発想はイヤすぎる。 評価 良
by susitaro522
| 2013-03-14 14:07
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