朝井リョウ/集英社文庫/760円/2013.5月読了
「桐島、部活やめるってよ」の朝井リョウです。直木賞を受賞したんですってね。 「桐島…」は正直言って、よくわからなかったです。タイトルにある“桐島くん”が登場せず、周辺人物たちが彼を語るスタイルということまでは理解できたのですが、おもしろさはイマイチ感じませんでした。 で、本作。これはまっすぐな青春スポーツ小説でした。柔道一家に育ち、大学にもスポーツ推薦で入学した主人公の青年。でも、彼がやりたかったのは、自分が戦うことではなく、戦っている誰かを応援することだった…。 主人公もいっしょにチアをする友人たちも個性や葛藤がくっきりしています。大会と言うゴールも、目標となるチームも、障害になるものさえもくっきりして、読後すっきりカタルシスの1冊でした。 スポーツ青春小説で取り上げるスポーツもいろいろありますね。一般的には女性がすると思われているものを男子がやるのも、わりと題材として取り上げやすい気がします。どう料理するかが、作家の腕の見せ所ですね。これはまずまず。 評価 良
by susitaro522
| 2013-05-12 14:25
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