白夜行

e0014175_1613265.jpg東野圭吾/集英社文庫/1000円/2006.3.18.読了

 「白夜行」はずっと前に読んで、あまりの痛々しさにすぐ手放してしまったのですが、職場の人とドラマの話をしたついでに貸してもらいました。
 1973年、廃ビルで発見された男の死体の場面から始まり、19年という長いスパンでヒロイン雪穂と桐原を追っていきます。主人公たちの周りには殺人、失踪、レイプなどの事件が起こりますが、直接手を下す描写も主人公たちの心理描写もないので、“あくまで犯人だと匂わせる”のみです。
 ドラマは気になっているので、録り貯めているのですが1回も見ていません。見たことのある人に聞くと「すっごくどろどろしている」とのことですし、たぶん主人公の女性と男性の心の交流とか描いているのではないか…と思うと、ますます見るのが怖くなってしまいます。まあ、小説とは全く別物と思えばいいんですけど。
 白夜行のヒロイン雪穂は、「目的のためなら手段を選ばない冷酷な女」ですが、上にも書いたように私は非常に痛々しい印象を受けました。この本を貸してくれた人は「『頑張れ~』と応援したくなる」と言っていました。で、知人の男性(Dr.M)は「このヒロインになら殺されてもいい」と言ってます。
 再読してみて…昭和に起きたニュースや流行、風俗がかなりの分量で描写されているのか印象的でした。「ああ、あった!あった!」と懐かしく楽しむことも本書の魅力の1つでしょうか。

評価 優
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by susitaro522 | 2006-03-18 23:55
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