白菊

e0014175_11122016.jpg藤岡 真/創元推理文庫/667円/2006.4.9.読了

 サイコメトラーを標榜しテレビ番組も持っている相良蒼司の元に、骨董市で手に入れた「白菊」という絵のオリジナルを探してほしいという依頼が持ち込まれた。光と影だけの表現を現実化するが、歴史に名を残していないロシアの天才芸術家ポントリャーギンを追ううち、依頼者は失踪、相良自身も命を狙われる…。
 「ゲッペルスの贈り物」の藤岡真の本が新刊で出ていました。「ゲッペルスの贈り物」の評判がいいようです。「白菊」は「ゲッペルス・・・」と同様現在進行する事件と歴史の謎を絡ませています。謎を追う主人公と陰で進行する事件、事件の鍵を握る人物の失踪などの要素も共通。で、一人称の語りや時系列の混乱で読者をミスリードに誘うのも同じでした。「白菊」の方が、「“私”ってダレ!?」ってカンジで、読みづらかったです。まあ、それが作者の狙いなんでしょうけど。
 ミステリとしてより、全体の乾いた雰囲気、ドライな語り口が魅力的です。

評価 良
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by susitaro522 | 2006-04-09 11:11 | ミステリ
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