チーム・バチスタの栄光

e0014175_20263511.jpg海堂 尊/宝島社/1600円/2006.4.10.読了

 東城大学付属病院の神経内科、不定愁訴外来を担当している田口講師は突然院長に呼び出される。そして、臓器統御外科で連続して起きている術中死について調査の依頼をされる。“愚痴外来”の窓際万年講師VSアメリカから招聘したエース助教授!調査の結果、判明した驚愕の真相は…。
 バチスタとは、拡張型心筋症に対して行う不要な心臓の部分を切り取る術式のことだそうです。拡張型心筋症は心臓移植が有効なのですが、日本では小児に対する臓器移植は認められていないので、国内で治療しようとすればバチスタしかないという状況のようですね。
 ストーリーの前半は、田口のチーム・バチスタのスタッフへの聞き取り調査。そして、田口の目の前で術中死が起こり、後半は変人役人の白鳥と組んで再度聞き取り調査です。前半の相手の気持ちを引き出す面接(パッシブ・フェーズ)と後半の挑発的な面接(アクティブ・フェーズ)の対比が見事でした。
 とにかくおもしろい本で、ぐいぐい読みすすめられました。おもしろい要素はたくさんある(「白い巨塔」っぽいとことか)のて書ききれないけれど、私が好きなのは田口先生の“愚痴外来”。1時間も患者の話を聞いてくれる外来ってあるといいですね。田口先生の昼行灯振りと超ベテラン看護師藤原さんがよいです。

評価 優
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by susitaro522 | 2006-04-10 08:00 | ミステリ
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