自由戀愛

e0014175_10351859.jpg岩井志麻子/中央公論新社/1400円/2006.5.13.読了

 大正時代を舞台にしたドロドロ愛憎劇。美人で明るい明子は、優しい夫と何不自由ない幸福な生活を送っていたが、女学生時代の友人、清子が離婚して実家に戻っていると聞き、親切心から夫の会社の事務員の仕事を世話するが・・・。
 お見合い結婚が当たり前の時代、自分の意思で恋愛することを「自由恋愛」と呼んでいました。明子も清子も女学生時代は、自立した女性になり「自由恋愛」で男性と結ばれることを夢見ていましたが、結局は明子の夫を挟んで、ドロドロの関係にはまります。
 明子の“親切心”の残酷さが印象的。恵まれた人間の残酷さが鮮やかに描写されています。私は、どちらかといえば、ひがみっぽい清子派です。
 岩井志麻子は“ものすごい性描写”なのかと期待していたら、そうでもありませんでした。森奈津子さまのほうがものすごいです。

評価 良
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by susitaro522 | 2006-05-13 10:36
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