貫井徳郎/講談社文庫/619円/2006.6.3.読了
とある家から白骨死体が発見される。犯人と目されるその家の主人は誰を殺したのか自白せず。犯人の手記の3人の女性のうち殺されたのは誰か…“被害者は誰?” 不倫をしていた男性の元に脅迫状が届けられる。脅迫者は社宅の向かいの棟に住人だと思われるが…“目撃者は誰?” 若いころ解決した事件を小説化したものを読んで、探偵は誰か当てる賭けをした主人公だが…“探偵は誰?” 交通事故の被害者を加害者が頻繁に見舞うが、面会もそこそこに引き上げてしまう理由は“名探偵は誰?” ちょっと頼りない警視庁の桂島刑事が、大学の先輩でミステリ作家の吉祥院慶彦に相談を持ちかけるというパターンのミステリ連作です。吉祥院慶彦は頭脳優秀、容姿端麗、でも性格は極悪という設定になっています。名探偵のパターンも出尽くした感じですね。 貫井徳郎にしては、軽くて技巧的なミステリです。 評価 良
by susitaro522
| 2006-06-03 09:20
| ミステリ
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