古村まほろ/講談社/1600円/2007.1.15.読了
第35回メフィスト賞受賞作です。 地方都市の進学高の吹奏楽部、1stホルンの古村まほろが主人公です。ドイツ語、フランス語、ロシア語のルビを振った単語が入り乱れ、高校生にあるまじき凝った発言、衒学趣味にあふれた会話に満ちています。物語の舞台となる世界も、軍隊があったり帝大があったり、現実世界とは異なるようです。そういうところに気をとられ、連続殺人や謎解きの部分に意識が向きませんでした。 主人公の古村まほろは紅茶好きです。部室にも自分の茶器を持ち込んでいますが、それがウェッジウッドのナポレオンアイビー。しかし、横暴な刑事に壊されてしまいます。その刑事の上司が弁償を申し出るのですが、候補に挙がったのが、“コロンビアパウダールビー”“サマルカンド”“クタニクレーン”。で、まほろくんが手に入れたのはサマルカンドでした。しぶいです。 この本は800ページ以上もあるいわゆる“弁当箱本”でした。厚いし重いし、とても読みずらいです。上下巻にしてください。 評価 良
by susitaro522
| 2007-01-15 11:51
| ミステリ
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