大崎 梢/創元推理社/1500円/2007.5.18.読了
駅ビルの6階にある書店、成風堂を舞台にした書店ミステリ。「配達あかずきん」「晩夏に捧ぐ」に続く第3弾です。 「晩夏に捧ぐ」は長編でしたが、「サイン会はいかが?」は1冊目「配達あかずきん」と同じ短編集。“取り寄せトラップ”“君と語る永遠”“バイト金森君の告白”“サイン会はいかが?”“ヤギさんの忘れ物”の5編が収録されています。 取り寄せ注文、付録のついた雑誌をひもでくくること、シュリンク(?)、重なっている雑誌の発売日、小学生の職場体験…本屋さんにもいろいろ苦労があるのですね。売りたい本があっても、書店に力がないと持ってきてもらえない…そうすると、当然お客さんも離れてしまいますよね。そういう苦労って、買い手には分からないので「この店は品揃えが悪い」と思って、別の大きな本屋に行ってしまいます。そうすると、ますます売れなくなり…悪循環ですね。 タイトルになっている“サイン会はいかが?”は人気ミステリ作家のサイン会の開催やネットを舞台にしたストーカーと、イベント(?)てんこ盛りですが、どちらかというと小粒でミステリ要素の薄い“君と語る永遠”と“バイト金森君の告白”が良かったです。人情話ってカンジ。鈍感な金森君、がんばって!! 「図書館○○」のシリーズも気になっています。読んでみようかしら…。 評価 良
by susitaro522
| 2007-05-18 00:00
| ミステリ
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