辻村深月/講談社文庫/819円/2007.8.13.読了
下巻は一気に読んでしまいました。 閉ざされた校舎に閉じ込められた8人の高校生の過去と現在を行きつ戻りつしながら、ストーリーは進んでいきます。それぞれの葛藤が語られながら、一人ずつ消えていく登場人物たち。最後に残されるのは誰?彼らの記憶から消されている自殺した同級生は誰?彼らを閉じ込めた“ホスト”は誰?そして、その意図は? ストーリー自体に張られた伏線がきちんと回収されたミステリでした。なかなかです。名門進学校で、基本的に賢い高校生が主人公のミステリって好きですね。 解説は、漫画家の川原泉。本のタイトルについて、「せめて本の題名だけでもハートウォーミングでキャッチャーなものにしようかと普通ならば弱気になりがちですが、この作者はそんなことはしません。『校舎の品格』でもなく、『いま、学校に行きます』でもなく、『冷たい校舎と鳳凰の騎士団』でもなく」という文章がお気に入り。 評価 良
by susitaro522
| 2007-08-13 15:08
| ミステリ
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