笠原 靖/光文社文庫/514円/2007.8.19.読了
「名犬フーバーの事件簿」の2冊目です。“封印された鍵”“多田ヶ岳”“消えた植木”“雪の足跡”“時効”の5編が収録されています。 表題作“封印された鍵”は、愛犬2匹と暮す老女のお話です。自分が死んだ後のことを考え、愛犬のためと葬式のための貯金を少しずつしていた秋山美津。そんな彼女の元に中年女性が出入りするようになる。気さくで世話好きな女性に気を許した美津は、貯金のことを打ち明け、死後のことを彼女に託すのだが…。予想通り、この中年女性は悪魔のような女で、おばあさんがなくなった後、お金だけは横取りし犬は保健所に連れて行ってしまいます。ひどいです。私も猫2匹と暮しているので、他人事ではありません。なにかあったら、猫の面倒を見てくれる人を探さなくてはいけません。財産というほどのものはないけれど、相続人を猫にしておけば、後見人をしてくれる方が見つかるでしょうか!? “雪の足跡”には、子どもの情操教育のため犬を飼ったが充分役目を果たしたからもう要らないと、夫に保健所に連れて行くよう命令する女性が出てきます。これもひどいです。 評価 良
by susitaro522
| 2007-08-19 19:48
| ミステリ
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