叔母殺人事件 偽りの館

e0014175_104426.jpg折原 一/講談社文庫/733円/2007.9.25.読了

 役者志望でフリーター、30代の名倉智樹は、突然資産家の叔母の相続人候補となる。北関東の豪邸に叔母と同居することになった智樹だが、暴君のような叔母の悪意に、いつしか殺意を抱くようになる…。
 殺意を育み、虎視眈々と機会を狙う智樹の手記と、事件後館に住み込みルポを書こうとしている「私」の2つの視点から、交互に語られる折原一特有の凝った構成のミステリです。不遇な育ちをした3姉妹の老婦人たちとそれぞれの子どもたちの3ペアが入り乱れる様が読みどころでしょうか。知恵と悪意に満ち、エネルギーのある“叔母”の人物造形もスゴイです。

評価 良
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by susitaro522 | 2007-09-25 10:12 | ミステリ
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